葉っぱで直射日光を遮る

緑のカーテン効果
緑のカーテン効果イメージ

窓から入る日差しを遮り、室内に入り込む日射熱を軽減します。
カーテンやブラインドで日差しを遮ったとしても、カーテンやブラインドまたは建物の躯体自体が熱を帯び、その熱(輻射熱[ふくしゃねつ])が室内を暖めてしまいます。
緑のカーテンは建物の外壁を覆うものなので、建物自体が熱を蓄えるのを抑えることができます。 (※ 緑のカーテン自体は植物でできていますので蓄熱しません。)

葉っぱの蒸散作用

緑のカーテン葉っぱ
蒸散作用の図

植物は、体内の水分を水蒸気にして葉っぱから放出しています。
これを植物の『蒸散作用』といいます。
この時水分を蒸発させる際に必要な熱(気化熱)が周囲から奪われ、葉のまわりの温度が下がります。
特に暑い時、植物はどんどん水を吸い上げ積極的に蒸散を行います。
そうして葉温の上昇を防ぐのです。
そのため、緑のカーテンは人工物のように蓄熱せず、またその葉のまわりの空気の温度の上昇を和らげると言われています。

ヒートアイランド現象緩和

温度測定の元画像
温度測定 外
温度測定 内

都心部における気温が周辺地域よりも上昇する「ヒートアイランド現象」は、日射によって熱を蓄えたアスファルトやコンクリートなどが大量の熱を放射すること、 エアコンの排熱など都市活動により生ずる人工熱などが原因と言われています。
上述のように、緑のカーテンを設置することで建物の蓄熱を抑えたり、室内環境を過ごしやすくすることでエアコンの使用を節約できれば、 それはヒートアイランド現象の緩和につながっていきます。

写真は緑のカーテンの温度測定をしたものです。
建物の外側、内側からも緑のカーテンが掛かっている部分は、他の壁面や窓よりも温度が低くなっていることがわかります。

環境学習への活用

環境学習
ヘチマタワシ作り

ヘチマやゴーヤ等の野菜を緑のカーテンに利用することで、苗の植え付けから収穫までを体験することが出来ます。
植栽体験や収穫体験は、自分達で植えた植物が育っていく楽しみや、野菜がどのようにして出来るのかを学ぶ絶好の機会になります。
緑のカーテンは農薬不使用のため、収穫した野菜は食べて楽しむことも出来ます。
また、ヘチマは秋口に収穫し、ヘチマタワシ作りのクラフト体験も楽しめます。
弊社では植栽や収穫体験時に、温暖化と緑化についての環境学習の授業も承っております。

コンポストの利用

コンポスト
分解イメージ図

緑のカーテンは、重なりすぎた葉を減らしたり食べられない野菜を摘果する際に、沢山の葉っぱや実が生ごみとして出てきます。
弊社ではこれらをゴミとして処分せずにコンポストを活用することで、次年度の土として再利用しています。
コンポスト内にいるミミズやダンゴムシ、微生物等が葉っぱや実を分解し、より良質な土を作り出してくれています。