【田んぼトープ】水田を利用したビオトープ~稲を狙う動物による食害をどうやって防ぐの?~

水田ビオトープという言葉を皆さんはご存じでしょうか?米作りに使われる水田と生き物に棲みやすい環境(ビオトープ)が一緒になった場所のことです。つまり、水田とビオトープが融合した人にも生き物にも心地よい場所となっています。

私たち水研クリエイトでは水田ビオトープに自動給水装置と排水設備をセットとした「田んぼトープ」の施工、管理を行っております。今回は晴海第三公園にある田んぼトープのある作業のことについてご紹介します。

8月に行った防鳥網の設置作業

作業前
作業後

稲の穂が出始める8月のお盆頃、田んぼトープに防鳥網を張り巡らす作業を行いました。防鳥網とは、スズメなどの鳥類が農作物などを食べてしまうこと(食害)を防ぐための網目状のネットです。田んぼトープでは稲を育てているため、スズメやネズミなどに狙われ食い荒らされてしまいます。そんな被害を防ぐため、防鳥網を張ったり、ネズミ防止策として田んぼに上がれないようにするための波板や粘着トラップを設置しています。

都会と郊外による食害頻度の違いとは?

稲刈りイベントの様子

郊外にある大規模な田んぼでは、防鳥網などの侵入を防ぐ対策をするところは稀ではないでしょうか。しかし、都会では郊外と違い野生動物たちの食料は限られています。そのために食料が豊富であるところに動物たちが集中しやすいのです。高層ビルが立ち並ぶ中の田んぼトープは動物たちにとって食べ物がたくさんある楽園のようなもの。だからこそ被害を受けやすくなります。しかし、田んぼトープで育てている稲は、のちに子供たちが稲刈りイベントで収穫し、それをお正月におもちにしてふるまわれます。稲がすべて食べられてしまうという状況を避けるため、防鳥網の設置は欠かすことのできない大切な作業です。

田んぼトープによってもたらされる効果

晴海にある田んぼトープは近くの園児たちのお散歩コースとなっています。高層ビルが立ち並ぶ東京の中では、自然に触れ合える場所というのはとても貴重です。子供たちも興味津々と植物や生き物を観察しています。田んぼトープは子供たちの豊かな心を育む絶好の場所です。

また、都会の中でも生き物が生息できる数少ない場所としての役割を担っています。都内では珍しい生き物たちが田んぼトープではたくさん見ることができるのです。

カルガモ
デンジソウ
アマガエル
ウスバキトンボ

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