有馬温泉旅館の水域環境の改善

敷地内令和5年2月完成
全域:約85㎡
「池をビオトープ化して地域の生きものを呼び込みたい。滝のような流れ落ちる高低差がほしい」というご要望をいただきました。

施工前

下流。金魚が20~30匹います。
上流。落ち葉が蓄積して浅くなっています。

施工中

網で生きものをすくいます。

池の清掃です。

池底の落ち葉を掻きだしながら、同時に既存の生きものを確保します。

蓄積された落ち葉は水中で腐敗し嫌気的な空間にしてしまうため、水中生物に悪影響がでます。落葉の樹木が近くにあるビオトープでは定期的に浚渫(泥さらい)をお勧めしています。

滝をつくるため上流と下流の高低差をつくります。上流部分は底上げ用のホワイトロームを敷き詰めました。

下流。中心にあった大きな岩を移動させました。
上流のようす
防水試験中

底上げした上流部には防水シートを設置します。

弊社の使用する防水シートは耐久性に優れ、蛇行部分なども貼り合わせ技術を用いて自在に施工することができるため、より自然に近い形を作り出すことができます。

防水シートの上には養生用シートを張り、石積みの際に傷がつくのを防ぎます。

下流の石積みです。

石屋さんにご協力いただきました。大きな石の配置が終えたら割栗石を用いて流れや細かい部分を整えていきます。

生きものの隠れ家になるため考えながら配置します。

最後に地域の植生に合わせ植栽します。

割栗石で流れを形成していきます。
植栽植物は生態系を配慮して地域の植生に合わせます。

施工後

上流部
施工前
施工後
下流部
施工前
施工後