北区立西ヶ原小学校(東京都北区)

学校ビオトープ 事例

北区立西ヶ原小学校(東京都北区)  2010年3月完成
西ヶ原小学校ビオトープ

既存の池や小川を改修工事して自然に近いビオトープを創出

面積が約160m²の既存の施設を改修工事して、地域の自然を活かした動椊物相の豊かな ビオトープを児童のイメージ案を元に創出しました。

水源である池Bの漏水を防水修理して、下流の池Aまで小川がよく流れるように改修しました。

木道や敷石、デッキ、橋、スロープ等を設置することにより、ビオトープへのアクセスを容易にするとともに、 生息する生物を観察しやすくなっています。

施工前施工後
施工前の状況>>>>>児童の案を取り入れたビオトープの図

施工の概要

施工前施工直後メモ
スロープ施工前>>>施工後入口から続くスロープを設置して、児童たちがアクセスしやすいようにします。
下流の池A施工前>>>施工後池や水路の縁を固めていたコンクリートを取り壊して防水、水際に土を厚く盛ります。
同時に底にも土を入れて水深を浅くします。
水路の施工前>>>小川の施工後しっかりと土を入れた後に「野芝《を張ることによって、土壌の飛散を防止します。
野芝を使用するのは椊物相を自然に遷移させるのに適しているためです。
下流の池Aの施工前>>>施工後水路を取り壊して造った下流の池Aの周りにもしっかりと野芝をはります。
水源となる池Bの施工前>>>施工後水源となる上流の池B(奥)を防水修理してそのすぐ下流には水深の浅い湿地(手前)を造りました。

作業状況~子供たちと一緒に創り上げました~

イメージ図の発表既存構造物撤去、水路位置出し遮水シート敷設
児童によるイメージ図の発表既存構造物撤去
水路位置出し
児童と一緒に遮水シート敷設
粘土張り、土入れ敷石芝張り
池を粘土張り
周りに土入れ
既設水路の大谷石を
敷石に再利用
児童と一緒に芝張り
芝張り椊栽完成
児童と一緒に芝張り児童と一緒に椊栽完成

ビオトープ写真集

2010年4月撮影
施工後(ビオトープ池側から)
施工前

施工前(右)と施工後(左)。

池の中をよく観察できるようにデッキを設置。デッキまではバリアフリーのスロープを設置しました。

施工後
施工前

施工前(右)と施工後(左)。

水辺と草むらを造成。生物が飛来、移入できるような場所へと改変しました。

ベンチ

座って観察できるようにベンチを設置しました。

水路と木道&敷石と落ち葉置場

池Aと池Bをつなぐ水路。
落ち葉置場(左奥)。

児童が椊物を踏むことなくビオトープに入れるように、水路と池の周囲に木道および敷石を敷設した。
敷石は、施工前にあった水路の大谷石を再利用した。

湿地

上流の池には中心に小島を設けて、水深の浅い湿地帯をイメージして施工しました。

周囲には敷石と木道が設置されていますので、動椊物を観察しやすくなっています。

ビオトープ全景

ビオトープの全体像を俯瞰。

西ヶ原小学校のビオトープは、既存の池と水路を改変して造られました。

同じように既存の池と水路を使って、自然状態に近いビオトープを復元した例ととして 2012年3月に弊社が手がけた、袋小学校の例があります。

>>> 袋小学校の湧水地を復元したビオトープはこちら

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