コンクリート擁壁を利用した憩いの場
令和5年2月完成
面積:約80m²(擁壁16m×2.5m含む)
お客様の社員寮がある敷地内に憩いの場を造成しました。コンクリート擁壁に鉄平石を貼り、隙間に苔をつけて自然の風合いを出しました。ウッドデッキを設置し、循環した水が滝のように流れ落ちる仕組みをつくりました。
施工時の様子
よく見かけるコンクリート擁壁で、高さは約2.5mです。
長さ16m、幅2.5m、深さ40cm程の枠をブロックでつくります。防水シートを張って水域をつくりウッドデッキを設置します。
デッキは水と交わる所なので、曲線的なデザインで仕上げました。
弊社のウッドデッキは防腐加工済みの国産杉を使用しています。木材は厚みがあり丈夫なので、根太から池の方に少し張り出しても安心です。張り出したウッドデッキから池の上を眺めることができるので好評です。
鉄平石の乱貼りを施します。弊社が得意とする「生きもの視点」で生きものが取り付きやすいような環境を考え、目地には苔用の基盤材(不織布マット)を張付けて植栽し、剥がれ落ちないようにネットで固定しています。
また数か所の鉄平石にはポケット(10cm四方、厚さ1cm)を設けています。そこにスコリアを入れて、シダなどの植物を植栽しています。
擁壁上部に滝用の管を設置し、循環水が流れ落ちる仕組みをつくりました。タイマーが設置してあるのでポンプにやさしい設定になっています。また、凍結防止のため一定温度で停止させ故障を防ぎます。
水の音にはヒーリング効果があるといわれています。社員寮の方々にデッキでくつろいで頂けたら幸いです。