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Vol.20 環境指標

竹之内 優希

いつの間にか秋も過ぎ去り町はすっかり冬の定番 クリスマスムード に染まっていますね。 クリスマスといえばイルミネーション、あの小さい光の集合体を見ると、日本の夏の風物詩であるホタルが思い浮かぶのは私だけでしょうか? それは私が大学生だった頃、卒業論文でホタルの研究をしていたためかもしれません。
サンプル確保のお手伝いをして頂いたのは、 東京のホタル保護団体の方でした。意外に思われるかも知れませんが、東京にもホタルが見られる場所は沢山あり、保護や再生活動をする方も沢山います。私がお世話になった方に連れて行ってもらった場所は、車で行かなくてはならない秘境なんて場所ではなくて、駅から20分程度で歩いて行ける場所でした。そこは東京だとは思えない程自然豊かな場所で、自分は見つけることはできませんでしたが、並んだ棚田には東京サンショウウオがいるとのことでした。ここは豊かな自然を守るために、たくさんの人たちが努力を重ねそして繋いできたことを感じさせる景色でした。
しかし近年ではホタルを守ることに集中し過ぎるあまり、成虫を何匹飛ばしたか競うようなこともあるようです。本来の目的はホタルを飛ばすことではなく、生息できる環境を作ることのはずです。流れの緩やかな小川があり、護岸工事のされていないなだらかな川辺、苔が生えて湿り気のある場所、月のない日は外界からの光が全く入らず、池底には細かい砂利とカワニナ等の貝類が多く生息しているそんな環境を取り戻して、春から夏の変わり目になると多くのホタルが成虫になり飛び交うまでが目的のはずでした。そこを忘れてしまっているのか、ホタルを扱う業者から何百匹という成虫を買い付けている所もあると聞きます。
弊社が作ってきたビオトープにはホタルはいませんが、子供達がなぜビオトープにはホタルが居ないのかを考えることも立派な環境教育になります。 「ホタルのいる場所がどういう所なのか」「生息してもらうにはどうしたらいいのか」を学ぶことで、それが子供達から大人へも伝わり自然環境への意識が変われば、養殖ではない ホタルが飛び交う環境を作ることへの手助けになるのではないかと思います。

'17.12.

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