※本ページに掲載されている現場は2021年6月現在施工中のため、完成前の写真も含まれております。
ここはワサビ田として利用されていました。
田を放棄してからは次第に木々に覆われ、暗く閉ざされた沢になってしまいました。
人と自然が優しくふれ合えるような、明るく爽やかな、そして沢山の生きものが育まれる自然を再生するため、
木々を整理し、土砂で埋もれた田を掘り起こし、沢水を導き、新たな水湿地環境をつくりました。
土砂で埋もれた所は重機が使えないため、掘削はすべて人力で行います。
沢水を導水にし水湿地をつくり、より身近にふれらるよう、湿地帯に木道をかけました。
沢水を堰止め、水をたたえておく水域をつくりました。
水深が違う様々な水域環境をつくることで、生物多様性を保護するだけでなく、
季節による水涸れや増水に柔軟に対応することができます。
沢水が生んだ自然を観察できるよう、沢沿いに道を設け、水湿地と周回できる散策路をつくりました。
斜面や沢を渡る所は、伐採した丸太材を加工して歩きやすくしました。
丸太を使ってデッキをつくりました。水湿地入口のエントランスと、高台に位置する展望デッキの2か所です。
施工の際は、丸太の長さや太さに注意を払いました。