沢水がもたらす多様な環境と散策路をつくりました

※本ページに掲載されている現場は2021年6月現在施工中のため、完成前の写真も含まれております。

様々な水生・湿性生物が繁茂する水域

ここはワサビ田として利用されていました。
田を放棄してからは次第に木々に覆われ、暗く閉ざされた沢になってしまいました。

  • 旧ワサビ田の画像
  • 木々に覆われた沢の画像
  • 木々に覆われた沢

  • 人と自然が優しくふれ合えるような、明るく爽やかな、そして沢山の生きものが育まれる自然を再生するため、
    木々を整理し、土砂で埋もれた田を掘り起こし、沢水を導き、新たな水湿地環境をつくりました。

    • 施工前沢全域の画像
      木々を整理した沢

湿地づくり

土砂で埋もれた所は重機が使えないため、掘削はすべて人力で行います。
沢水を導水にし水湿地をつくり、より身近にふれらるよう、湿地帯に木道をかけました。

湿地帯の画像
  • 湿地帯施工中1の画像
    掘取り状況
  • 湿地帯様子の画像
    掘取り状況
      
  • 湿地帯八つ橋の画像
    木道取付状況

堰(せき)づくり

沢水を堰止め、水をたたえておく水域をつくりました。
水深が違う様々な水域環境をつくることで、生物多様性を保護するだけでなく、
季節による水涸れや増水に柔軟に対応することができます。

堰の画像
  • 堰の画像1
    土留め用に丸太杭を打ち込む

      
  • 堰の画像2
    周りの土が流されないよう遮水シートで
    保護し土のうにスコリアを詰めて補強する


  • 堰の画像3
    水位が上がった様子

散策路づくり

沢水が生んだ自然を観察できるよう、沢沿いに道を設け、水湿地と周回できる散策路をつくりました。
斜面や沢を渡る所は、伐採した丸太材を加工して歩きやすくしました。

散策路の画像
  • 八つ橋の画像


      
  • 斜面の散策路の画像
    斜面の散策路

      
  • 水辺へ続く道の画像
    上流へと続く道

      

デッキづくり

丸太を使ってデッキをつくりました。水湿地入口のエントランスと、高台に位置する展望デッキの2か所です。
施工の際は、丸太の長さや太さに注意を払いました。  

デッキの画像
  • デッキ施工中の画像
    丸太を人力で運び設置中

  • デッキ施工中の画像
    設置した杉丸太(エントランス)
  • デッキ施工中の画像
    仕上げ加工中(展望デッキ)