湧き水の導水富士山の豊かな湧き水を活かしました

十分な水量の確保

湧水地の掘削を試みる

池や小川を創出するためには豊富な水が必要です。最初に行ったのが、ゴルフ場の最上部付近に湧水地の試掘でした。

  • バックホウ掘削の画像
  • 試掘した湧水地の画像

バックホウで深さ約6m掘削し、水深約2mの湧水地ができましたが、ポンプなどでくみ上げる動力が必要であること、
また、水景づくりにはこの水量ではまかないきれないということから、別の方法での導水を検討することにしました。

沢の源頭部へ

  • 沢筋の画像
  • ゴルフ場の脇の小さな沢に注目しました。
    ここの川床は透水性の高いスコリア層 ( 軽石のように
    多孔質で透水性の高い微細な鉱物 ) を多く含み、
    沢水が浸透しているにもかかわらず、比較的水量が
    豊富でした。
    それは沢のそこかしこから湧き水がある為と考えました。
    ゴルフ場から沢までは4m以上の高低差があるため、
    直接利用することは難しく、他に取水可能な湧き水が
    あるかもしれないと、沢の源頭部に向かって探索しました。

苔むした倒木をくぐり抜け、十数分程上っていくと源頭部にたどり着き、数か所から湧き水を確認することができました。

小さなダムと黒パイプによる通水

この源頭部からの湧き水をパイプでゴルフ場まで導水することにしました。
湧き水を効率よく取水するため小さなダムをつくり土嚢で外側を補強し、その小さなダムに溜まった池に大型容器を
取水口にし、そこから直径50mmの黒パイプを取り付けます。
60m巻の黒パイプを沢の源頭部まで運び、沢を転がしながらゴルフ場まで約400m繋ぎ合わせ、
ゴルフ場へ湧き水を通水することができました。

  • 小さなダムの画像
  • 上流池の吐出し口の画像
  • 黒パイプの画像
  • 森の画像