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水辺のリフォーム事例: 水深が深い場合のエコアップ
水深80cm程度のコンクリート池に水生植物を植栽した事例を紹介します。
当社が提案する「生物のゆりかご」という工法を利用しています。
この工法は池底が軟弱で栽培基盤が設置しにくい場合にも活用できます。
「生物のゆりかご」を利用して群落形成を図る方法
←植生創出計画断面図【設置前】
【作業1】
樹木を剪定したときに出た枝を再利用します。木枠に枝を敷き詰め、 上段にフトイの根茎を積み重ねて完成。
これを1つのユニットとして4つ作成。
【設置完了】
ユニットを連結させるだけなので、周囲の環境を荒らすことがなく簡単に設置が可能です。水生植物の活着状況
約5ヶ月経過
根茎や茎葉も十分伸長し、順調に生育。メダカの稚魚、トンボのヤゴ、小さな底性生物等、複雑に絡み合う根茎の中で多数生息しているのが観察されました。
約5年経過
約5年の経過によって、フトイは4倍強の面積で分布を広げ、 立派な群落を形成するようになりました。フトイの髭根は池底でマット状に覆い、そこを基盤にショウブ等の他の植物が侵入するようになってきています。
フトイ(カヤツリグサ科) 学名:Scirpustabernaemontani
水辺に普通に生える多年草で、茎葉は円柱状に伸び、草高は2mに達します。カヤツリグサの仲間はヨシやマコモなどのイネ科と比べ、細かい髭根を密生させる特徴があります。
実験でわかったことですが、土壌などが無い条件で水耕栽培した場合、普通に 生える株に比べ、数倍の量の髭根を伸長させ、自らの体を支えるかのようにマット状に根を広げることがわかりました。