梅木小学校ビオトープ(北区)
令和2年2月完成
面積:約146m²
2つある既存池のうち一方を新しく作り直し、デッキや飛び石を設けることで、水のすぐ近くを歩けるようにしました。 池の中にある花形の島、2つの池を繋ぐ川のような流れ、ベンチ等、子供達が出したアイデアをなるべく取り入れ、親しみやすいビオトープになるよう工夫しました。
施工時の様子
工事前のビオトープ設置場所は、水深の浅い池をハンゲショウが覆い隠し、
池周辺は背の高い木々の影によって薄暗くなっています。
池の中にはアメリカザリガニが生息していて、水は常に濁っています。
今回の工事では、梅木小学校の環境委員会に入っている高学年の子供達から
どんなビオトープにしたいかアンケートを取り
・上の池と下の池(ヒョウタン池)を川でつなげたい
・池に絵を描きたい(梅の花)
・ベンチを置きたい
・実のなる樹木を植えたい
等のアイデアを取り入れてビオトープを設計しました。
一部の作業は環境教育として子供達と一緒におこない、ビオトープに親しみを持ってもらうよう心掛けました。
工事前にどんな生き物が生息しているか調査しました。
荒木田を使って、池の形を作りました。
緩やかな斜面を作ることで、カエル等の生き物が池を活用しやすいようにしています。
池回りの土が流れないように野芝を張り付け、上から目土をかけました。
池回りの樹木を伐採して、明るくなるようにしました。
デッキ・観察路を設けることで、水面のすぐ近くまで寄ることができるようにしました
↑工事前ヒョウタン池
流れがなく水が溜まっているので、腐泥が多く水深が浅くなっています。
↑完成後ヒョウタン池
上の池と水路でつないで、水が流れるようにしています。デッキを設けて、池の近くを歩きやすいようにしています。
施工完了の2月末には、たくさんのアズマヒキガエルが産卵をするために池を訪れていました。毎年恒例になっているカエル観察会も行うことができたようです。
設置完了後のビオトープは植物が少ないですが、暖かくなるにつれていろんな植物が育ち、そこへ昆虫や鳥も集まってきます。
子供達にはビオトープがどう変化して、どんな生き物が集まってくるのか楽しみながら観察を続けていってほしいです。