グリーンカーテン実施のお手伝い<その2>
前回の投稿に引き続き、グリーンカーテン設置をご依頼頂きました。
今年は10月に入っても猛暑が続きで、今から来夏の気温が心配になります。
来年こそ緑のカーテンをやってみるぞ!という方は春頃の準備がお勧めです。
グリーンカーテン(緑のカーテン)は壁面の直射日光を防ぐ単純な冷涼方法です。
エアコンで内部を冷やすだけでなく、外壁を冷やす方法は効果的です。
今年5月に東京都小金井市の
「就労継続支援B型事業所 ムジナの庭」の方から、
「建物の壁に断熱材が入っておらず、夏の暑さが辛いため壁面緑化を検討している」
とご相談を受け、お伺いしました。
建物について
- 一戸建て(2階建て)
- 壁面 白色
- キューブ型タイプ住宅
- 屋上あり(立ち入り用階段なし)
建物は太陽の光をたくさん浴びるので、
夏場はグリーンカーテンで涼しく、冬場は植物を撤去して太陽熱で温め、
自然の力をフルに活用出来たら素敵ですね。
作業と仕様について
屋上にパラペット(屋上の防水用の立ち上がり壁)があるため、
クランプをつけてネットを固定する仕組みをご提案しました。
ツタネットは落下しないようにしっかり固定します。
安全第一!
設置は7月の猛暑日。
脚立で屋上に上がり、クランプを設置し、ネットを張り、植栽しました。
地植えなので水やりは必要ないのですが、
猛暑が続くと心配なので簡易的な灌水システムをつけました。
ネットの設置は無事に終わりました。
助成金について
助成金申請用の書類(設置平面図や植栽植物)を作成しました。
「常緑植物の植栽」が条件にあったため、
1年草野菜苗に加えツルニチニチソウを追加しました。
近年深刻化する温暖化に対し、東京都や市区町村で、
「暑さ対策」や「緑化」を目的とした助成金や補助金の掲示が多く見られるようになりました。
公費で設置費が抑えられるのは、お客様も弊社もwin-winなので、ぜひご利用ください!
その後の生長
植栽から約3週間後、お客様から写真を頂きました。
順調に生長していて安心しました!
植栽から2か月後、立ち寄らせて頂いたときお写真です。
ヘチマが屋上まで伸びて、ゴーヤは実をつけていました。
この日、お客様ともお話して、ご感想などをお聞きしました。
次年度以降もぜひグリーンカーテンを継続して頂けたら幸いです。
グリーンカーテンを作るコツについて
コツは、摘心と追肥と水です。
摘心について
1年草のツル植物が1~2m伸びるごとに、
先端の芽を摘み取ります。
芽より下の茎が枝分かれして広がっていきます。
この作業をしないと一本の茎がスーッと上に伸びていきます。
追肥について
本来植物はカーテンをつくる力はありません。
意図的な摘心により、
茎を広げていく際のエネルギーが必要なため、
人が生長の手助けする必要があります。
手助けとは「追肥」です。
速効性がある化成肥料や、
遅効性で環境にやさしい有機肥料(油粕)などがあります。
水について
とにかくたっぷりあげます!
潅水装置のついていないプランターでは、
水枯れしやすいので注意が必要です。
(今回のご依頼は地植えでした!)
最後に・・・
冒頭に戻りますが、
今年こそ緑のカーテンをやるぞ!という方は、春からの準備をお勧めします。
7月頃の植栽でも育ちますが、
少しでも早く緑のカーテンを広範囲に広げたい場合は、5月には植栽することをお勧めします。
2024年は個人様や企業様からご相談を受け、
弊社としましても、
どんな建物でも安心安全に楽しめるグリーンカーテンを目指して精進していきたいと思います。