【ビオトープ】加平小学校ビオトープ (東京都足立区)の管理

ビオトープを維持するために

夏の陽ざしが降り注ぐ中、この日は足立区にある加平小学校のビオトープの管理作業を行いました。今回の管理作業では、ビオトープ内の生態系のバランスを整えるために、除草作業水の循環を担うポンプの点検・清掃、そして水辺や植物の適度な手入れを行いました。ビオトープは、多様な生きものたちが共に暮らす小さな自然空間。こうした管理作業を定期的に行うことで、より健全で魅力ある環境を保つことができます。

作業前は強い陽ざしに照らされて、セイタカアワダチソウやクズ、ヨシなどの植物がぐんぐんと背を伸ばし、辺り一面を覆い尽くすように繁茂していました。これらの植物は生育スピードが非常に速く、放っておくと他の植物の生育環境を奪ってしまうため、バランスを保つ目的で除草作業を行いました。

一方、水辺には、アサザやミソハギ、カキツバタといった在来の水生植物も、しっかりと根づき生長していました。これらの植物は、季節ごとの変化や生物のすみかづくりに欠かせない存在であり、ビオトープらしい自然の風景を形づくる大切な要素でもあるため、景観と生態系のバランスを考慮しつつ、適度に残して管理を行いました。

作業を終えて水辺を見渡すと、最初は水草に覆われて見えなかったビオトープの水の中に、メダカたちが元気に泳ぐ姿がはっきりと確認できました。ビオトープは、子どもたちにとって「自然と共に生きる」ことを肌で感じられる貴重な体験の場となります。「身近な自然」の中で学ぶ環境教育の場として、学校や保育園にもぜひおすすめしたい取り組みです。加平小学校のビオトープを施工させていただいた時のブログを閲覧したい方はコチラから!

おまけ:太陽の力でめぐる水

この学校では、太陽光パネルで発電した電気を使ってポンプを動かし、ビオトープの水を循環させています。水が静かにたまっているだけでなく、流れがあることで水面にきらめきや音が生まれ、生きものの動きもより豊かになります。子どもたちにとっても、“動いている水”のほうが観察の楽しさがぐっと広がるようです。今回の作業では、その循環を支えるポンプの点検と清掃も行い、水辺がこれからも健やかに保たれるよう整備しました。

フォローはこちら!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトは reCAPTCHA によって保護されており、Google のプライバシーポリシー および 利用規約 に適用されます。